診療受付
午前8時30分〜11時00分
休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始
TEL
048-287-2525
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リハビリテーション医療とは、患者様やご家族のニーズを尊重し、障害された機能の回復、更には生活の再建や社会復帰、心理的なサポートも含めて包括的に関わることです。医師や看護師、その他のコメディカルスタッフとカンファレンスを行い、チームで介入することが重要です。
当センターでは、地域の方々のニーズに応えられるように、急性期の医療を中心にリハビリテーション医療を提供しています。当センターは救命救急、周産期、画像診断センターを設置する高度医療専門医療機関であるとともに、地域医療の基幹病院でもあります。その中にある当科の役割は、高度な医療に対応できるリハビリテーションであり、更には地域医療への橋渡しを担っています。出来る限りの早期離床、廃用症候群の予防、日常生活動作自立に向けたサポートを行い、不要な臥床期間を無くし、高いQOLを維持しながら安心して退院できるよう、日々懸命にサポートさせていただいており、そのニーズは広がっている状況にあります。
また、現在のリハビリテーション医療で大切なことは、「障害の予防」に取り組むことです。「病気を再発しない」「要介護にならない」「ケガをしない」など、それぞれの方に必要な障害の予防があります。当センターでは、外来心臓リハビリテーションや介護予防事業への参加を行い、地域のみなさまの健康維持にも取り組んでいます。
質の高いリハビリテーション医療を提供するため、医療従事者としての知識や技術の向上に努力しています。
全てのスタッフが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士協会に加入し、質・専門性の向上、自発的な学習の継続などを行うため、生涯学習制度に参加しています。
また、学会発表・学会参加は、各自が年に1回程度行い、必要に応じて伝達講習会を行っています。
新規採用職員は、1年間の新人教育プログラムとその後3年程度の部門教育を行います。3年から5年で急性期でのリハビリテーション医療の全てを学び、実践できるよう教育しています。
近隣大学からの実習生を各部門(PT OT ST)が受け入れています。
救命救急科、脳神経内科、脳神経外科、整形外科、循環器科、心臓血管外科、その他多くの診療科から依頼を受け、疾病発症早期、周術期から介入し、起きる、座る、立つ、歩くといった基本動作の再獲得・能力向上から家庭復帰、社会復帰を支援しています。
また、NICUや小児科からの依頼にも専門のスタッフが対応しています。
循環器科、心臓血管外科の対象となる患者様には、外来心臓リハビリテーションを提供しています。退院後も継続した運動療法が再発予防に有効とされており、医師、看護師、栄養士と共に生活指導も含めて関わっています。
「基幹病院においてエビデンスに基づいて理学療法を提供し社会に貢献する部門」を
我々のアイデンティティとし、
「それぞれの“Good Life”へ」をビジョンに掲げ取り組んでいます。
作業療法部門では、病気や怪我で入院された早い時期から、ベッドから起きる・座る等の練習を始め、食べる・トイレに行く・着替える等の日常生活動作につながるよう練習をします。また、脳血管疾患等で上肢の使用が困難になった方に対しては、上肢機能の回復訓練を行い、必要に応じ高次脳機能の評価や訓練を行うなど、患者様がより早く日常生活に戻れるよう、多方面からの援助・訓練・指導を行います。
高齢の患者様に対しては、入院中の認知機能低下に注意してリハビリテーションを行っています。院内の認知症ケアチームに参加し、専門的な立場から患者様の改善に向けての対応を提案しております。
失語症や高次脳機能障害、構音障害や摂食・嚥下障害のある患者様に対して、早期から評価・訓練を実施します。脳血管疾患、頭部外傷、低酸素脳症や誤嚥性肺炎など多岐に渡り、様々な診療科から依頼を頂いてリハビリテーションを提供しています。また、必要に応じて当院から直接自宅退院された患者様の外来リハビリテーションも実施しています。
部門の特色として、日々患者様に関するディスカッションを行い、スタッフ間での情報共有・相談の時間を設けています。勉強会も定期的に開催しており、質の高いリハビリテーションを提供できるよう努めています。また、資格取得や学会参加・発表といった学術活動も意欲的に行っております。
社会復帰に向けて、患者さんや家族の希望に添えるように、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が専門的な援助を行っています。
リハビリテーション科医師が、主に院内各科から依頼される患者さんを診察し、治療・訓練の方針・目標を立てた上で療法士へ訓練指示を出します。
整形外科疾患や脳血管疾患などの従来からのものばかりでなく、心不全、肺炎・慢性呼吸器疾患の増悪での急性期治療終了後、また、がんの患者様への依頼も、増えてきています。全般的な傾向として高齢化、慢性疾患の有病率が高くなってきています。入院前の歩行や日常生活の自立程度、また要介護状況などを的確に把握して、個別性の高い対応に応えられるように努めています。
手の外傷や、脳血管疾患等で上肢麻痺のある患者様に対し、上肢機能の回復訓練を行います。また、様々な理由により日常の身の回り動作が困難になった方に対し、早期から病棟に入り、食べる・トイレに行く・着替える等の日常生活動作の練習も行います。
脳血管疾患、頭部外傷等により、ことばが出にくい・呂律が回らない等のコミュニケーションの問題、注意が逸れる・覚えにくい等の高次脳機能の問題、飲み込みにくい等の摂食・嚥下の問題などのある患者様へ急性期から評価・訓練を行います。
令和2年度 診療科別 実施延べ件数 | (単位:件) | ||||||
PT | OT | ST | 合計 | ||||
入院 | 外来 | 入院 | 外来 | 入院 | 外来 | ||
整形外科 | 7,156 | 74 | 621 | 192 | 44 | 0 | 8,087 |
脳神経外科 | 2,950 | 10 | 2,782 | 12 | 1,644 | 43 | 7,441 |
救命救急科 | 2,588 | 1 | 1,782 | 0 | 784 | 16 | 5,171 |
脳神経内科 | 1,495 | 1 | 1,219 | 0 | 603 | 9 | 3,327 |
循環器科 | 2,193 | 0 | 101 | 0 | 320 | 1 | 2,615 |
内科 | 1,556 | 0 | 58 | 0 | 164 | 0 | 1,778 |
血液内科 | 746 | 0 | 78 | 0 | 34 | 0 | 858 |
総合診療内科 | 472 | 0 | 15 | 0 | 287 | 0 | 774 |
消化器外科 | 545 | 0 | 122 | 0 | 53 | 0 | 720 |
心臓血管外科 | 505 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 513 |
NICU | 172 | 191 | 0 | 1 | 2 | 1 | 367 |
小児科 | 108 | 28 | 0 | 0 | 21 | 1 | 158 |
形成外科 | 31 | 0 | 42 | 109 | 0 | 0 | 182 |
乳腺外科 | 0 | 0 | 28 | 50 | 0 | 0 | 78 |
精神科 | 7 | 0 | 24 | 0 | 0 | 0 | 31 |
外科 | 17 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 21 |
合計 | 20,541 | 305 | 6,876 | 364 | 3,964 | 71 | 32,121 |
診療実績 実施延べ件数 | (単位:件) | ||||
疾患別リハビリテーション料 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | ||
入院 | 運動器 | 9,616 | 9,511 | 7,693 | |
脳血管 | 9,962 | 10,672 | 9,125 | ||
心大血管 | 1,586 | 1,741 | 2,650 | ||
呼吸器 | 942 | 1,105 | 1,445 | ||
廃用症候群 | 2,266 | 2,399 | 2,099 | ||
がん患者 | 673 | 1,036 | 1,012 | ||
小計 | 25,045 | 26,464 | 24,024 | ||
外来 | 運動器 | 1,118 | 689 | 430 | |
脳血管 | 716 | 583 | 311 | ||
心大血管 | 7 | 57 | 0 | ||
呼吸器 | 0 | 0 | 0 | ||
廃用症候群 | 0 | 0 | 0 | ||
がん患者 | 0 | 0 | 0 | ||
小計 | 1,841 | 1,329 | 741 | ||
認知機能その他心理検査 | 595 | 589 | 378 | ||
発達・知能検査 | 189 | 151 | 127 | ||
小計 | 784 | 740 | 505 | ||
合計 | 27,670 | 28,533 | 25,270 |
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