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診療受付
午前8301100分

休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始

TEL
048-287-2525

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脳神経外科

脳神経外科

外来担当

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
午前落合古市荻野永岡
加納
古市
午後
●:週により医師が異なります。

スタッフ紹介

古市 眞

診療局長/脳神経外科部長

卒業大学香川大学(平成元年卒)
専門分野脳血管内治療/脳卒中の外科/脳神経外科治療全般
認定医/資格など日本脳神経外科学会指導医
日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療指導医
日本脳卒中学会脳卒中指導医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
医師からのメッセージ

氏名役職卒業大学専門分野資格認定
加納 利和脳神経外科部長日本大学
(平成12年卒)
脳血管障害/脳卒中/術中脳神経モニタリング/脳神経外科治療全般日本脳神経外科学会指導医
日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医
日本脳卒中学会脳卒中指導医
日本臨床神経生理学会専門医(筋電図・神経伝導分野、術中脳脊髄モニタリング)
日本定位機能神経外科学会技術認定医
荻野 暁義脳神経外科副部長日本大学
(平成13年卒)
日本脳神経外科学会 専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会 脳血管内治療専門医
がん治療 認定医
脳卒中学会専門医
落合 祐之脳神経外科副部長日本大学
武地  蒼太脳神経外科医師日本大学
(平成29年卒)
脳神経外科学会専門医

概要

当科の特徴は、開頭手術と血管内手術のどちらの治療も可能なことです。4名の常勤医がおり脳神経外科指導医3名・専門医1名、脳卒中指導医3名、脳神経血管内治療指導医1名・専門医2名、脳卒中の外科技術指導医1名、定位機能脳神経外科技術認定医1名など多数の資格を有しています。県内で14施設のみの脳神経血管内治療訓練施設に認定されていて最新の脳血管内治療を行っています。24時間365日急性期脳卒中患者を受け入れる一次脳卒中センターに2019年9月から認定されており、さらに2022年に県内で10施設のみのコア脳卒中センターに認定されました。治療件数も年々増加しています。

急性期脳梗塞治療のt-PA静注は発症から4.5時間以内の時間制限があります。脳梗塞が完成する前であれば特殊なカテーテルを用いて血栓を回収する血行再建術を行います。限られた時間と施設でのみ可能なため、埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワーク(SSN)が2018年から運用され、当院は基幹病院に認定されています。脳卒中治療ガイドライン2021では発症から16時間までグレードA、24時間以内がグレードBに推奨されており治療適応時間が延長しています。

対応症例等

脳神経外科が扱う主な病気

急性期脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血、脳腫瘍、頭部外傷、頸動脈狭窄症、水頭症、脳動静脈奇形、慢性硬膜下血腫など

診療内容

1.脳動脈瘤の治療

脳動脈瘤に対する治療には、開頭して顕微鏡下にクリッピングする方法と、血管内からカテーテルを通して動脈瘤内にコイルを詰める血管内治療があります。低侵襲で入院期間が短くてすむ脳血管内治療を第一選択として行っています。また今までは治療困難であった大型脳動脈瘤に対してもフローダイバーターを用いた新しい血管内治療が限られた施設で行えるようになりました。

フローダイバーターを用いた治療例

2.頚部内頚動脈狭窄症

動脈硬化により内頚動脈が狭窄すると脳虚血症状や脳梗塞が生じます。バルーンカテーテルと金属製のステントを狭くなった血管に入れて拡げる頚動脈ステント留置術を行うことで将来の脳梗塞を予防することができます。

3.脳腫瘍の集学的治療

頭痛・嘔吐・けいれん発作・半身まひ・脳ドックなどで脳腫瘍が見つかることがあります。良性腫瘍の場合は外科的に全摘出を行って改善することが可能です。しかし悪性腫瘍の場合はほかの臓器と違い、正常脳を含めて全摘出することは困難です。手術によって病理診断を行い、適切な放射線治療や化学療法(テモゾロミドの内服)を行うことで、増大を抑制して生存期間を延ばすことができます。当院には放射線治療専門医がいますので集学的な治療を行うことが可能です。

    髄膜腫術前                     術後                       

4.血栓溶解療法・血行再建術

脳梗塞は突然に半身が麻痺したり、言葉が喋れなくなったり、意識が低下します。血栓溶解薬(t-PA)の静注治療は発症から4.5時間以内にのみ実施可能です。近年、血栓を回収除去する特殊なカテーテル(トレボ・ソリティア・ペナンブラ)を用いた血行再建治療が可能になりました。この方法では発症から8時間までの急性期のみに治療ができます。発症から8時間以内の患者さんですぐに治療ができれば、約50%近くの人は、重症な脳梗塞にならずに救うことができる可能性があるため、当科では積極的に治療して、急性期脳梗塞の患者さんを助けています。県内でも限られた施設でのみ治療が可能であり、当科では2013年から導入しています。2017年は22件でしたが、埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワークが運用されてから毎年症例数が増えており、2020年は53件に血行再建治療を行いました。

 5.頚動脈ステント留置術

頚部の内頚動脈が非常に狭くなったり詰まったりしてしまった場合、血流が不足して脳梗塞症状があらわれます。薬物治療に加えて、狭くなった部分に血管内からバルーンやステントを入れて拡げる治療法があります。ステント留置術は、皮膚を切開せずに短時間で行えるため、患者さんの負担も軽く、最近の治療機器の進歩により、治療成績が向上しています。頚動脈狭窄や一過性脳虚血発作(短時間だけ麻痺や言語障害を生じるが、その後回復する)があった方は詳しい検査が必要ですのでご紹介ください。

代表症例:左頸部内径動脈の高度狭窄 軽動脈ステントを留置して血流が改善

6.脳腫瘍の集学的治療

脳腫瘍の中でも良性腫瘍の場合は外科的に摘出できれば治癒することが可能です。しかし悪性腫瘍の場合は正常脳を含めた完全摘出は困難です。手術によって病理診断を行い、適切な放射線治療や化学療法(テモゾロミドの内服)を行うことで、増大を抑制して有意義な生存期間を延ばすことができます。当院には放射線治療専門医と化学療法専門医がいますので集学的な治療を行うことが可能です。

外来

外来は紹介患者と救急患者を受け入れています。かかりつけ医から患者支援センターを通して予約が可能です。脳卒中は緊急疾患ですので半身の麻痺、呂律障害などの神経症状が出た際には直ちに救急車を要請してください(タイムイズブレイン)。救急隊が急性期適応と判断したらストロークホットラインにより治療可能な直近の病院に救急搬送されます。

日本脳神経外科学会データベース研究事業に関するオプトアウトについて

当院では、日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)に協力しております。

当院に入院された方の臨床データを同データベースに登録し、集計・分析することで脳神経外科医療の質の向上に役立て、最善の医療を提供することを目的とするものです。解析にあたり提供するデータは匿名化されるため、個人を特定できる情報は一切公表されません。またその他の学会活動などにおいて、匿名化された臨床データを学会発表や解析などで利用する場合がございます。何卒趣旨をご理解いただき、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。ご自分のデータの登録を希望されない方は、担当の医師にその旨をお申し出ください。
※登録しないことで日常の治療の内容が変わるなどといったことはなく、以後の治療において何ら不利益が生じることは一切ありません。

診療実績

(単位:件)

Kコード令和2年度令和3年度令和4年度平均在院日数(日)
入院件数
56650654714.2
手術件数
29229523618.5
主な手術名と件数
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術K164-27261605.9
脳血管内手術(1箇所)K178129262120.4
経皮的脳血栓回収術K178-443183226.8
頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)K164320111431.2
頭蓋内腫瘍摘出術(その他)K169218139 25.6
 

医師からのメッセージ

『脳神経外科治療に専念して、患者さんが安心して暮らせる地域を目指しています』

 私たち川口市立医療センター脳神経外科は脳や脳血管、頭部外傷などの病気に対し、最先端の医療機器を用いカテーテル検査や治療、外科手術・顕微鏡手術を行っています。どんな困難な手術に対しても、最高水準の治療を目指してお応え致します!

 脳の事なら安心して我々にお任せください!

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医師からのメッセージ

くも膜下出血や脳梗塞などの急性期疾患の治療を中心に行っています。未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄症などの予防手術も行っています。効果が見込めるだけではなく、体への負担が少ない治療方法を選択するように心がけています。

 皆様とのコミュニケーションを大切にし、「治りたい」という前向きな意志にできる限り応えたいと考えて診療にあたっています。

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