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診療受付
午前8301100分

休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始

TEL
048-287-2525

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麻酔科

麻酔科

スタッフ紹介

荒川 一男

麻酔科部長

卒業大学日本大学(平成4年卒)
専門分野麻酔一般
ペインクリニック(疼痛管理)
認定医/資格など日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本専門医機構麻酔科専門医
日本ペインクリニック学会専門医
医師からのメッセージ

氏名役職卒業大学専門分野資格認定
三宅 淳一麻酔科部長富山医科薬科大学
(平成元年卒)
麻酔一般日本麻酔科学会麻酔科認定医
中川 清隆麻酔科部長東京慈恵会医科大学
(平成9年卒)
麻酔一般日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本専門医機構麻酔科専門医
小﨑 佑吾麻酔科副部長東京慈恵会医科大学
(平成14年卒)
麻酔一般日本専門医機構麻酔科専門医
佐藤 優麻酔科副部長東京慈恵会医科大学
(平成17年卒)
麻酔一般日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本専門医機構麻酔科専門医
山本 悠介麻酔科副部長日本大学
(平成20年卒)
麻酔一般日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本専門医機構麻酔科専門医
日本小児麻酔学会認定医
日本老年麻酔学会認定医
梅田 聖子麻酔科医師東京医科大学
(平成24年卒)
麻酔一般日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本専門医機構麻酔科専門医

概要

麻酔業務

手術では侵襲が加わるため痛みと大きなストレスを伴います。痛みを軽減させ、ストレスから患者さんの体を守ることが、麻酔の役割です。手術が安全に行えるように、麻酔科医は手術中の患者さんの全身状態を維持するように付きっきりで呼吸、循環、疼痛管理を行っています。

麻酔の種類

麻酔には、全身麻酔と局所麻酔があり、それぞれを単独で行う場合と併用して行う場合があります。どの麻酔法を選択するかは手術の内容、患者さんごとの合併症、全身状態によって担当の麻酔科医が判断します。術前回診時には麻酔の方法と流れ、それに伴うリスクなどを説明させていただきます。

当院の特徴

新生児から100歳を超える超高齢者まで幅広い年齢層の心臓血管外科を含むほとんどの領域の麻酔管理を行っています。また、麻酔科が管理するほとんどの手術を麻酔専従医師が担当しており、その指導の下で初期研修医、後期研修医が麻酔を担当することもあります。
日勤帯は患者さんごとの麻酔担当医以外に麻酔科監督医師を配置して麻酔導入の介助、急変を含む様々な問題への対応、緊急手術のマネージメントを行っています。麻酔科医師室と手術管理室(ナースステーション)では常に各手術室の様子がモニターされています。その他に麻酔科医師室ではセントラルモニターシステムで各手術室のバイタルサイン(血圧、心電図、酸素飽和度など)も監視することが可能です。非常時や急変時にはすぐに麻酔科医、看護師が各手術室にかけつける態勢をとっています。

手術室の様子
各手術室の様子を見るモニター
セントラルモニターシステム

ペインクリニック(麻酔科)外来

ペインクリニック外来では様々な原因による痛みの診断、治療を行っています。

対象となる疾患

1.どのような原因による痛みか
  帯状疱疹、椎間板ヘルニア等による腰痛・上下肢痛、三叉神経痛、五十肩、癌の広がりに伴う痛み等
2.神経ブロックが有効な疾患
  顔面痙攣、眼瞼痙攣、多汗症など

治療方法

神経ブロック、レーザー治療、薬物療法、認知行動療法など

手術麻酔関連業務

安全な麻酔管理を行うために重症合併症をもった患者さんには入院前からコントロールに関わるようにしており、追加検査のオーダーやリスクの説明を行っています。また、在院期間短縮のために休日入院される患者さんに麻酔の説明、麻酔同意書の取得を行っています。

対応症例等

2023年度に麻酔科が管理した手術症例は3,416件でその内728件(21.3%)が緊急手術でした。麻酔科が管理した手術件数は新型コロナウイルス感染の広がりに伴い2020年度は減少に転じました。2021年度は非常事態措置やまん延防止等重点措置期間も手術制限をしなかった結果、2019年度並みの手術を行いました。そして、2022年度はコロナ禍前より100件以上手術件数が増え、2023年度はコロナ前の2019年に比べ250件以上手術が増えました。
低侵襲の内視鏡下手術の増加により手術時間は長くなる傾向が続いています。手術時間が8時間を超える手術が2023年度は30件でした(2023年の手術時間別内訳参照)。2023年度はロボット支援手術が導入され、24年度はさらに長時間手術が増えることが予想されます。また、2022年度も新生児から100歳を超える超高齢者まで幅広い年齢層の患者さんの麻酔管理を行いました。(2023年度麻酔科で管理した患者の年齢別内訳参照)

2023年度の手術室在室時間別内訳
2時間以内2410件
2~4時間694件
4~6時間198件
6~8時間84件
8~12時間27件
12時間以上3件
2023年度麻酔科で管理した患者の年齢別内訳
新生児(生後4週未満)14件
乳児(生後4週~1歳未満)31件
1歳以上~6歳未満111件
6歳以上~16歳未満152件
16歳以上~65歳未満1644件
65歳以上~85歳未満1265件
85歳以上199件

2023年度麻酔科で管理した患者のASA分類(手術患者の全身状態分類) 

Class 1590件Class 1E92件
Class 21959件Class 2E239件
Class 3380件Class 3E106件
Class 412件Class 4E33件
Class 51件Class 5E4件

Class 1:健康な患者
Class 2:軽度の全身疾患をもつ患者
Class 3:重度の全身疾患をもつ患者
Class 4:生命を脅かすような重度の全身疾患をもつ患者
Class 5:手術なしでは生存不可能な瀕死状態の患者
緊急手術の場合は「E」を併記

重度の全身疾患をもった患者さんの麻酔管理も多く行っており、ASA分類でClass3以上の患者さんは536件(15.7%)でした(2022年度麻酔科で管理した患者のASA:American Socieety of Anesthesiologists 分類参照)。このような重症合併症をもった患者さんには入院前から全身状態のコントロールに関わるようにしており、2023年度に術前評価、休日入院の依頼で麻酔科(ペインクリニック)外来を受診された患者さんは693人で、451人の患者さんの麻酔同意書を麻酔科(ペインクリニック)外来で取得しました。
麻酔科(ペインクリニック)外来では通常の鎮痛薬ではコントロールが難しい疼痛をもった患者さんを鎮痛薬の調整、神経ブロック、レーザー治療、認知行動療法等を組み合わせて治療しています。麻酔科(ペインクリニック)外来の過去3年間における新規受診患者の疾患別内訳を下に示します。

診療実績

麻酔科(ペインクリニック)外来新規受診患者の疾患別内訳(単位:人)
2021年2022年2023年
帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛162015
複合性局所疼痛症候群(CRPS)001
求心路遮断痛101
三叉神経痛121
その他の神経因性疼痛400
遷延性術後痛101
頭痛・顔面痛234
耳鼻科・眼科疾患(顔面神経麻痺など)520
筋骨格系疾患(頚肩上肢痛・腰下肢痛)659
末梢血行障害・多汗症012
癌疼痛010
その他551
 

医師からのメッセージ

手術室ではすべての患者さんが安全で痛みを少なく手術や検査を受けていただけるように診療しております。麻酔科(ペインクリニック)外来では、長く続く不快な痛みで困っている患者さんの診療を行っております。

【手術を受けられる患者さんへ】
持病をお持ちの方には、必要に応じて入院前から診療に関わるようにして、安全に手術を受けていただけるように努めております。

【長く続く不快な痛みで困っている患者さんへ】
院内の他領域専門医とも連携して適切な診断を行い、痛みが緩和され生活の
(QOL)が改善するように治療やサポートをすることを心がけています。

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医師からのメッセージ

安全な麻酔を心がけています。また、安心して手術を受けていただけるよう、麻酔に関する疑問があれば、術前回診の際にご遠慮なさらずお尋ねください。

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医師からのメッセージ

手術中に眠らせるだけが麻酔科の仕事ではありません。体の不具合を治すのが手術です。しかし、手術は生体に様々なダメージを与えます。このダメージの程度が、手術を安全に終わらせることができるかに大きくかかわります。手術によるダメージの影響をできる限り和らげ、安全に手術を終えられるようにするのが麻酔科の仕事です。例えば、手術によるダメージの代表である痛みは、精神的ストレスになるばかりか血圧を上げ脈を速くします(麻酔で意識のない状態でも体は痛みを感じています)。この生体反応は心臓や全身の血管に負担をかけ、心筋梗塞や脳出血などの周術期合併症の引き金になります。我々麻酔科医は鎮痛剤で痛みを和らげ、循環系作動薬などを併用して痛みに伴う生体作用を最小限に抑えます。このように手術に伴うダメージによる有害な生体反応をコントロールすることが我々の仕事です。

今日、医療技術の進歩、とりわけ麻酔技術の進歩により、非常に安全に手術を受けられるようになりました。特に、従来は手術を受けられなかった重い持病をお持ちの方や、ご高齢の方も手術を安全に受けられるようになりました。この進歩は世界中の麻酔科医らの不断の努力によってさらに向上を続けております。無事に手術を終えられることをが、手術を受けられる方々にとっての最大の願いでしょう。皆様の願いに応えるべく、我々麻酔科は日々、知識、技術を更新し、より安全に手術を受けていただけるよう努めております。

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