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診療受付
午前8301100分

休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始

TEL
048-287-2525

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検査科

検査科

検体検査部門

一般検査

「一般検査」とは、全身から得られるあらゆる検体を取り扱う、非常に幅広い領域の検査です。
 尿検査が多くの割合を占めますが、当院では以下の検査を実施しています。

検査項目検査内容
尿定性検査尿蛋白・尿糖・尿潜血など尿中の成分を測定します
尿沈渣検査尿中の有形成分(赤血球、白血球、上皮細胞、微生物、円柱など)を測定します
尿中hCG定性検査尿中のホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の測定をします
尿中薬物定性検査尿中に排泄された薬物(規定の成分)を検出します
髄液検査脳脊髄液の細胞数(白血球数)、蛋白、糖、塩素量などの測定をします
便潜血検査便中に含まれるヘモグロビン濃度を測定します
関節液細胞数検査関節液中の細胞数(白血球数)を測定します

血液検査

「血液検査」では、患者さんより採血された血液検体から血球成分の測定や血液が固まる機能を調べる検査、また、骨髄液から血液を造る機能を調べる検査を実施しています。当院では以下の検査を実施しています。

検査項目検査内容
血球数算定検査白血球、赤血球、血小板数、ヘモグロビン濃度、赤血球の容積などの測定します
血液像検査血液をスライドガラスに塗抹、染色し、顕微鏡で詳細に観察(白血球の分類や赤血球、血小板の
形態異常の有無などを検査)します
網状赤血球数検査網状赤血球の測定をします
凝固検査凝固系(血液が固まる機能)検査としてPT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、
フィブリノーゲンなど、線溶系(凝固した血液を分解する機能)検査として、FDP(フィブリン分解産物)、
Dダイマーなどを測定します
赤血球沈降速度検査一定時間血液を静置し、赤血球が沈む距離を測定します
出血時間検査出血が止まるまでの時間を測定します
骨髄検査骨髄から採取した骨髄液をスライドガラスに塗抹、染色し、顕微鏡で詳細に
観察(顆粒球系細胞、赤芽球系細胞、巨核球の分類や形態異常の有無などを検査)します

生化学・血清検査

血液中に含まれる様々な成分について、その量を測定します。
肝機能や腎機能をはじめ感染症検査や、腫瘍関連検査・ホルモン検査を測定しています。
目的とする検査と、関連する代表的な検査項目を説明します。

検査項目検査内容
肝機能検査AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP・CHEなど
糖尿病関連検査Glu(血糖)、Hb‐A1c(ヘモグロビンA1c)など
脂質代謝検査T‐CHO(総コレステロール)、HDL‐CHOなど
炎症診断関連検査CRP(C-反応性蛋白)、IL-6(インターロイキン6)など
血中薬物濃度検査バルプロ酸、バンコマイシンなど
感染症検査HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体、HIV抗体、TP抗体、RPR、SARS‐CoV‐2抗原
腫瘍関連検査AFP、CEA、CA19-9、CA125、CA15-3、PSA
甲状腺検査TSH、FT4、FT3
生化学・免疫部門の一部機器

生理機能検査部門

検査科の中では患者様に直接検査を行う部門です。
心電図検査や呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査等を担当しています。

心電図検査
心臓の活動により生じる電気的信号を、体表に配置した電極より読み取り、画面上に波形として表示します。
不整脈・虚血性心疾患の状態把握や、手術前の心機能評価にも用いられます。
検査時の痛みはなく、短時間で行うことができる検査です。

負荷心電図検査
運動等により心臓へ負担をかけることで、安静時の心電図では現れない不整脈や狭心症時の心電図変化を誘発・記録する検査です。

ホルター心電図検査
手のひらサイズの小さな心電計を24時間胸部へ装着してもらいます。
1日を通して心電図変化を記録することができ、短時間しか出現しない動悸や胸痛時の心電図や、夜間睡眠時の記録ができる検査です。
心電計を外してから記録の解析を行うので、結果が出るまで数日(1週間程度)かかります。

長時間血圧検査
小型の機器を装着し24時間、血圧と心電図の記録を行います。
1日を通して血圧・心電図の変化を記録することができます。

血圧脈波検査
ABI(Ankle – Brachial Index)
ABIとは足首と上腕の血圧の比のことで、足の動脈の狭窄や閉塞を評価する検査です。
通常は足首の血圧は上腕の血圧よりやや高くなっていますが、足の血管の動脈に狭窄や閉塞があると、その部分の血流が悪くなり血圧は低くなります。 このことから上腕と足首の血圧を同時に測定することで足の動脈の閉塞や狭窄の程度がわかります。
baPWV(brachial – ankle Pulse Wave Velocity)
心臓の拍動が動脈を通じて手や足に伝わるまでの速度です。
動脈が硬いほどその速度は速くなることから、上腕から足首までの拍動の速度を測定することにより動脈硬化の程度を判断します。
上記の検査は同時に測定するので、検査は準備も含めおおよそ10分程です。

呼吸機能検査
肺活量や、呼吸時の肺までの空気の通り道の狭窄具合を調べることができ、呼吸器疾患の状態把握や手術前の肺機能評価に用いられます。また、精密な検査として特殊な医療用ガスを用いて、肺が酸素を体内へ取り込む能力を評価する検査もあります。

脳波検査
脳波検査は、痙攣の原因や脳の機能障害(てんかん・意識障害)の有無とその程度、脳死判定などの診断に役立ちます。頭に20個程の電極を付けて、ベッドに寝て静かなお部屋で検査を行います。 検査時間は1時間程度です。

聴性脳幹誘発検査
聴性脳幹誘発検査は、聴力障害や脳幹障害等の有無やその程度を調べます。
頭に数本の電極とヘッドホンを装着して、音を聞いていただきながらベッドに寝て静かなお部屋で検査を行います。検査時間は1時間程度です。
また、当院で出生した新生児の聴力スクリーニング検査も行っています。

体性感覚誘発検査
体性感覚誘発検査は、しびれなどの感覚異常や脳出血などによる脳機能障害の広がりや程度を調べます。
頭や体に数本の電極を付けて、手足に電気刺激をしながらベッドで寝て検査を行います。電気刺激の際に多少の痛みを伴う場合があります。 検査時間は1時間程度です。

神経伝導速度検査
神経伝導速度検査は、しびれや脱力感などの末梢神経障害の有無やその程度、障害部位などを調べます。皮膚の上から電気刺激をすることで、得られた波形から障害部位などを判別します。電気刺激の際に多少の痛みを伴う場合があります。
検査時間は1時間程度です。

筋電図検査
筋電図検査は、筋肉に細い針を刺して末梢神経や筋肉の病変を調べます。
筋肉に直接針を刺すため、痛みを伴います。また、針を刺したまま安静時や力を入れたときの波形を確認するので、患者様の協力が不可欠になります。
針筋電図検査は、医師が行います。

尿素呼気試験
検査薬を飲む前後の呼気を測定することでピロリ菌の有無を確認します。

超音波検査
人の耳では聞こえない高い音(超音波)を使用し、体内の臓器を調べる検査です。
体内の組織に当たってはね返ってくるまでの時間や減衰を画像化し、各臓器の疾患や腫瘍・転移の有無、病変のサイズ・個数などの判断に用いられます。
 基本的にはベットに寝ていただき体の表面にゼリーを塗って検査しますが、検査項目によっては体勢の変換や呼吸の調整を行います。
超音波検査は腹部、心臓、乳腺、甲状腺、下肢血管等々検査部位ごとの予約検査となっています。

輸血検査部門

安心・安全な輸血を行なうために必要な血液型や不規則抗体、交差適合試験などの検査や、輸血の際に使用する血液製剤の保管・管理・供給をする部門です。手術や外傷による出血、貧血などで輸血が必要な場合は、ここから血液製剤を供給します。24時間体制で輸血療法の支援を行っています。

また、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・事務職員からなる年6回開催の輸血療法管理委員会を通じて、輸血に関わる問題を協議し、より安全な輸血療法の実施を目指しています。

主な業務内容  □輸血関連検査         □輸血用血液製剤の保管・管理・供給
        □赤十字血液センターへの輸血用血液製剤の発注 □貯血式自己血の保管・管理・供給
        □輸血療法管理委員会の開催   □院内への情報提供

輸血に関連する検査を説明します。
血液型検査
ABO血液型(A型・B型・O型・AB型)とRhD血液型(RhD陽性・RhD陰性)を調べます。
交差適合試験
実際に輸血する血液と患者さんの血液が適合しているかを調べます。
不規則抗体検査
患者さんによっては、血液中に特異な抗体を持っている場合があります。輸血の際に支障をきたすことがあるため、事前に検査し抗体の有無を調べます。

細菌検査部門

細菌検査部門は患者さまより採取した検体(血液・尿・喀痰・鼻汁・便・膿など)や、治療に使用した医療材料(カテーテル・ドレーン・ガーゼなど)より菌の有無を検査し、検出された菌に対して効果的な薬剤を調べます。また、定期的に各病棟での菌の出現率や薬剤感受性率を調査し、院内感染対策をするための情報提供をしています。

院内で実施している主な検査

一般細菌検査・顕微鏡検査(検体を染色し、菌の有無と種類を顕微鏡で観察する) ※写真1
・同定検査(菌名を特定する)
・薬剤感受性検査(菌に効果的な薬剤を調べる)
  例:MRSA、大腸菌、緑膿菌、肺炎球菌、カンジダ など
抗酸菌検査・顕微鏡検査(検体を染色し、菌の有無を顕微鏡で観察する) ※写真2
・同定検査(菌名を特定する)
・薬剤感受性検査(菌に効果的な薬剤を調べる)
  例:結核菌、MAC など
微生物迅速検査病原微生物の抗原の有無を調べる
  例:インフルエンザウイルス、RSウイルス など

採血部門

「採血してきてくださいね」といわれて皆さまがいらっしゃるところが採血室です。この部門は検査のために必要な採血や、各外来および患者さまご本人が採られた、血液以外の検体をお預かりする検査科の窓口と言えます。ここから各検査部門に検体が搬送されます。
混雑時やときに採取困難な場合に、時間がかかりご迷惑をおかけすることも有るかもしれませんが、ご了承下さい。

【採血を受けられる方、採血室を訪れる方へのお願い】

  1. 採血室の受付開始時間は午前8時からとなります。先ずは玄関等に設けてある予約再来受付機にて到着受付を行い、発行される受診票に当日に検査予約が入っているかをご確認ください。
    (予約が入っている場合は、検体検査や生理機能と印字されています。)
  2. 採血室前にある受付機に、診察券を入れて受付を行って下さい。整理券(下写真)が発行されますので、受付機横に設置してありますファイルに受診票(提出用)と一緒に入れて、採血時に提示して下さい。

000(3ケタ)の数字が採血、0000(4ケタ)の番号が生理機能検査(心電図など)の受付番号となります。

詳細は"採血・生理機能検査"受付手順(PDF)をご覧下さい。

  1. 主に腕から採血しますので、袖のきつい服の着用は避け、肘上まで出しやすい服装でご来院下さい。
  2. 診療前採血を受けられる方は診療の1時間前には受けるようにして下さい。
  3. 検査項目の都合上、採血の順番が前後する場合が有りますのでご了承下さい。
  4. ご本人確認やアルコール消毒・絆創膏によるかぶれの有無などの確認を行いますので、スタッフの誘導指示などにご協力下さい。
  5. 採血が困難な場合は、手の甲などから採血をすることがあります。
  6. 採血後、絆創膏などで止血を致します。その上から採血部位を揉まずに、止血するまで3分間圧迫して下さい。
    (ワーファリンやアスピリンなどを服用されている方は5分以上圧迫して下さい。)
    圧迫による止血があまいと、再出血や採血部位が青くなる場合が有りますのでご注意下さい。
  7. 採血前の食事摂取の有無は、主治医の指示に従って下さい。
  8. 検査内容、結果判断においてご不明な点が有りましたら、主治医にご相談くださいますようお願い致します。
  9. 自宅などで採取した検体(蓄尿、便、喀痰など)を持参された方は、採血室スタッフにお声かけ下さい。

※下記に該当される方は、採血前に必ず採血室スタッフにお申し出下さい。

  1. 採血時にご気分が悪くなられた経験が有る方。
  2. 消毒薬や絆創膏にアレルギーをお持ちの方。
  3. 血液透析中の方、シャントのため血管を確保している方。
  4. 乳房切除手術を受けられた方。
  5. 採血当日に造影CT・MRIを予定されている方。
  6. ワーファリンやアスピリンなどを服用されている方。

ISO15189

検査科はISO15189を取得しています。
認定番号 RML02030

2024有資格一覧          

資格保有者数    2024年4月1日現在 
資格名称    人数 
細胞検査士
国内10
国内7
認定輸血検査技師       4
認定病理検査技師3
認定心電検査技師2
認定血液検査技師3
認定一般検査技師1
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師          2
超音波検査技士
消化器5
表在3
泌尿器2
血管1
産婦人科2
健診2
日本臨床検査同学院認定資格人数
二級臨床検査士
微生物2
病理学8
臨床化学4
血液学7
免疫血清学2
循環生理学1
神経生理学1
呼吸生理学1
緊急臨床検査士2
遺伝子分析科学認定士(初級)1
POCT測定認定士1
その他資格人数
糖尿病指導療法士2
JHRS認定心電図専門士1
医療情報技師2
他多数

個人情報の取り扱い

個人情報の取り扱いについては、「検査科個人情報保護方針」を参照してください。

外部精度管理事業

検査データの標準化および精度の向上と維持を目的として、外部精度管理事業に積極的に参加しています。

精度管理事業名称参加月
日本臨床衛生検査技師会臨床検査精度管理調査6
埼玉県医師会臨床検査精度管理調査9
日本医師会臨床検査精度管理調査9
各種メーカーサーベイ随時

検査案内

血液検査内容の説明(検査結果のとらえ方)

検査科では、一般的な(頻度の高い)血液検査の一部の説明を掲載した資料を作成しています。

 血液検査内容の説明(別資料) ←ダウンロード(PDF)はこちらをクリックしてください

検査手引書

当検査室の詳しい検査内容等につきましては以下のリンクをクリックしてください。

 検査手引書:検体検査編

 検査手引書:細菌検査編

 検査手引書:生理検査編