診療受付
午前8時30分〜11時00分
休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始
TEL
048-287-2525
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画像診断センターでは、基本理念・基本方針のもと受診される患者さまにX線を用いた検査(X線撮影、造影検査、CT検査、血管撮影検査など)、MRI検査、超音波検査、核医学検査(RI)など行っております。
CT検査、MRI検査、血管撮影検査など高度医療機器を計画的に更新し、がん診療、脳血管障害、冠動脈疾患等に対してより精度の高い診断を行っており血管内治療も積極的に行っております。また地域医療機関からのCT検査、MRI検査、核医学検査(RI)の検査依頼は、電話で予約が取れるようになっております。
基本理念
放射線技術の安全利用を通じて市民の健康保持に寄与します
基本方針
放射線被曝の低減に努め、質の高い検査を提供できるように心がけます
いわゆるレントゲン撮影といわれている検査で、こちらの方が、どちらかというと馴染み深いかもしれません。主な撮影部位は、胸部、腹部、頭頸部、上肢、下肢等です。当センターでは、FPD(フラットパネルディテクター)といって撮影した画像をその場で確認できるデジタル画像を使用しています。そのため、撮影した画像を電子カルテを介して主治医の先生に、瞬時に送信可能なため、診察までの待ち時間を短縮することができます。
FPDは、低線量かつ高画質な画像を提供できます。撮影シーンに応じて、入れ歯やネックレス、衣類の着脱などが必要になります。
小児・整形領域や広範囲の撮影シーンに合わせて10×12インチから17×49インチの長尺サイズのものがあります。
特に、長尺タイプは、全脊椎・全下肢を1ショットで撮影することができ、患者負担を低減する事ができます。
お子様撮影の場合、良い写真を撮影するため、やむを得ず体をおさえさせていただく場合があります。少しでも恐怖を和らげるために、音楽を使用したり、防護衣に工夫を凝らしたりしています。
病室での撮影や救急、乳幼児の撮影などさまざまなニーズに応じて、その場所に移動してスピーディーに撮影ができます。特に、救急を要する現場では、撮影後3秒未満で備わっているモニターに画像表示され、確認できるため迅速な処置が可能です。また、災害拠点病院として、災害時などの緊急時にもバッテリー駆動なため対応可能です。何かご不明な事がございましたら、お気軽に担当技師までお声がけお願いいたします。
CTとは、『Computed Tomography』の略で日本語ではコンピュータ断層撮影法といい、体を通過したX線のデータをコンピュータで計算して体の輪切り画像を得る検査です。レントゲン写真ではわからないような微細な体内の情報を得ることができるのが特徴です。近年,画像処理技術の発展によって、従来の「輪切り」だけでなく様々な断面の画像や血管,骨などの三次元画像の作成も可能です。
令和3年10月、64列CT装置(SIEMENS社製「SOMATOM go.Top」)を増設しました。これにより、当院では3台のCT装置が稼働することとなり、予約検査、緊急検査の待ち時間を短縮でき、より早く的確な診断、治療が可能になります。
①CT本体から取り外しのできるタブレット操作端末により、患者登録から画像確認に至る一連の操作を検査室内で完結させることができ、操作室との行き来を減らすことで感染症対策のゾーニングが可能になりました。
②Sn(スズ)を主成分とするTin Filter technologyを用いることにより、低線量撮影が可能になりました。レントゲン検査と同等レベルの低線量で被験者に優しい検査を提供できます。
③低管電圧で最大パワーでの撮影ができ、被ばく低減及び造影剤使用量低減も可能になりました。
SIEMENS社製「SOMATOM go.Top」のほかに稼働しているCT装置は次のとおりです。
Siemens社製
SOMATOM Definition Flash(128スライス×2管球)
SOMATOM Definition As+(128スライス)
2018年に導入されたSOMATOM Definition Flashは通常の撮影とその他に2つのX線管と検出器を使用して秒間46cmの超高速撮影が可能です。
例として、胸部撮影が0.6秒、胸部から腹部の全身撮影はわずか2秒で撮影できます。超高速スピードでも微小な画像を撮影することが可能で、主に息止めが出来ない患者様に有効なCT装置です。また、動きの早い心臓CT検査にも非常に精度の高い検査を行うことができます。そしてDual Energyイメージングという、異なる2種類のX線エネルギーの違いを利用した撮影も行えます。これにより腎結石の成分同定、血管の石灰化除去などができます。今後は一歩進んで腫瘤の良悪性の鑑別や転移診断に威力を発揮するのではないかと期待されています。
撮像に際して、私たち診療放射線技師が、患者様への被ばくや造影剤の使用量を最小限にとどめながら良好な画像が得られるよう日々心がけて検査を行っています。
当院におけるCT検査では、医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)が提案する診断参考レベル(DRLs2015)の値より低い被ばく線量となっており、被ばく線量低減を常に心がけています。
日本の医療被ばくに対する診断参考レベルCTDIvol 単位(mGy)
診断参考レベル | 当院の平均線量 | |
頭部単純ルーチン | 85 | 46 |
胸部1相 | 15 | 6.8 |
胸部~骨盤1相 | 18 | 14 |
上腹部~骨盤1相 | 20 | 9 |
冠動脈のみ | 90 | 25 |
放射線は目に見えず音もしないので、怖いもの・危険なものと思われている方もいらっしゃると思いますが、医療被ばくは受診者様が検査によって利益を得られる前提があり、原爆や事故などの意図しない環境被ばくとは考え方が異なります。医療で用いる放射線は、身体に影響の可能性のある線量に比べ十分に低く、被ばくによる健康被害を考えるほど多いものではありません。医療被ばくを恐がるあまり、適正な検査・診断・治療を受けることができないというデメリットが生じる可能性があります。当院では医療被ばくガイドラインを参考に放射線量の適正化に取り組み、できる限り被ばくの低減に努めています。
検査時は、CT装置の寝台に仰向けに寝て検査を受けます。寝台が移動しながらガントリー(大きな円筒状の穴の中)に入っていき、エックス線を照射しながら撮影を行います。検査は、造影剤を使わない単純CT検査と、造影剤を静脈注射して行う造影CT検査の2つに分けられます。造影剤は調べる臓器や血管がよく見えるようにするもので、診断上必要と判断された場合に限り使用します。検査時間は、単純CT検査で約5分、造影CT検査で約10~15分、心臓CTなどの特殊な造影検査で約20分程度です。
検査部位に取り外せる貴金属類(入れ歯、ピン止め、眼鏡、補聴器、ブラジャー、チャックやホック等の付いた衣類、ホッカイロ、エレキバンなど)がある場合は、検査前に外していただきます。
ペースメーカーまたは埋め込み型除細動器を使用している方は機種により制限がありますので手帳をお持ちください。
妊娠中または妊娠の可能性のある方,バリウムを使用した検査を1週間以内に受けている方は事前に医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
腹部の検査や造影検査では検査当日の食事は午前中の検査なら朝食、午後の検査なら昼食を食べないでください。
検査前に水やお茶などの水分はお飲みいただいて結構です。(ただし、ジュース、砂糖入りコーヒーなどはご遠慮ください)
目的とする検査部位(臓器)をより詳しく調べる為に使用する検査用の薬剤です。CTで使用する造影剤は、ヨード製剤です。腕の静脈から約100ml程度注入します。造影剤を注入していくと身体が熱く感じてきますが、すぐに消失してくるので心配ありません。
血管の状態、臓器の状態、病変の血流状態や特徴を把握することができ、
画像診断上、とても重要な情報となります。
造影剤は尿と一緒に排泄されます。検査後は水分(お茶、水等)を多めにとって排尿を促してください。ただし、医師より水分摂取の制限がある場合は除きます。ごくまれに造影剤の副作用として数時間~数日の間に発疹(蚊に刺されたようになる)や頭痛、吐き気などがみられることがあります。症状がひどくなるようでしたら、遠慮なく病院にご連絡ください。
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像)の略語で、強い磁石と電波を使った特殊な環境で検査を行います。X線は使用しませんので被曝はありません。全身の様々な部位の画像を撮像することができ、筋肉や関節、椎体、軟部腫瘍、頭頚部領域、脳血管、骨盤領域、乳腺、心臓を得意とする検査です。
狭いトンネルの中に入り、大きな音のする検査で、検査時間は部位や目的によって異なりますが、20分から60分程です。検査はベッドに横になり体を動かさないようにして行います。痛みを伴うような検査ではありませんが、長時間動くことができず同じ姿勢を保つことができない場合は検査を受けることができません。また、狭い所が苦手な方も検査を受けることができないことがあります。
特殊な環境下での検査ですので安全に検査を行うためにいくつか注意点があります。検査をお受けになる患者様は検査説明書をよくお読みになり、検査当日は同意書(問診票)をご持参のうえ来院くださいますようお願いいたします。また、安全に検査を行うために当院では医師、看護師、診療放射線技師によるトリプルチェックを行っておりますので何度も同じ質問をさせていただきますがご了承下さい。
画像診断センターでは、県内初となるPhilips社製のIngenia Ambition 1.5TMRIを導入し、令和3年6月から検査を開始しました。
MRI検査は、従来20分程度の撮影時間を要していましたが、今回更新した装置は、Compressed SENSE(高速撮像技術)により画質を維持したまま撮影時間を最大で半分まで短縮することが可能となりました。
撮影時間が短くなれば、診断に必要な画像が素早く医師に届くことから、特に救急医療においては治療開始までの時間の短縮につながります。
また、画質が向上し、より解像度の高い画像を撮影することができるようになりました。
さらに、サーバー型ワークステーションを導入し、院内の電子カルテ50端末から画像処理や解析結果の確認ができ、迅速な情報共有が可能となりました。
MRI検査は、円形のマグネットの中を患者さんがくぐるため、狭い場所が苦手なかたには圧迫感がありました。今回の装置は、開口径が従来の60㎝から70㎝に広がったため、閉塞感が軽減されています。また、低反発マットレスの採用により同じ体位を10分以上維持する場合でも、患者さんの快適性を保ち安定した検査ができます。
検査室内も、LED照明の採用により時間帯等で色彩を変更することができるようになりました。機器はもちろん室内にも工夫をすることで、閉塞感が強いMRI検査のストレスを軽減し、安心して検査を受けていただけます。
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像)の略語で、強い磁石と電波を使った特殊な環境で検査を行います。X線は使用しませんので被曝はありません。全身の様々な部位の画像を撮像することができ、筋肉や関節、椎体、軟部腫瘍、頭頚部領域、脳血管、骨盤領域、乳腺、心臓を得意とする検査です。
X線を使用しないので被曝がない
造影剤を使用せずに血管画像が得られる
軟骨や靭帯や筋肉、椎間板や半月板の評価が得意
脳梗塞や脳動脈瘤の評価が得意
横断像(輪切り)以外に任意の断面が撮像できる
金属類の持ち込みができない
大きな音がする
検査時間が長い
検査中動くことができない
体内に医療機器を埋め込んでいると検査ができない場合がある
閉所恐怖症の方は検査ができない場合がある
注意事項を守らなければ危険な場合がある
同意書(問診票)
体内金属MRI対応カード※お持ちの方のみ
金属を含む医療機器等が植込み又は留置されている方
取り外しができない金属が植込み又は留置されている方
同じ姿勢を保持できない方
妊婦又は妊娠の可能性がある方
小児
閉所恐怖症の方
アートメイク、入れ墨のある方
鉄剤、鉄サプリメントを服用している方
その他
取り外せる金属や貼付剤等は検査前に取り外します
検査室に持ち込むと危険ですので必ずご確認をお願いいたします
補聴器、体外診療用測定器(血糖測定器、ホルター心電図等)、金属ワイヤー入りシーネ、義眼、義肢、コルセット、入れ歯、カラーコンタクト、メガネ、かつら、増毛スプレー、ヘアピン、髪留め、アクセサリー(指輪、ネックレス、ピアス等)、湿布、張り薬、カイロ、エレキバン、財布、磁気カード(クレジットカード、銀行カード、駐車券等)、時計、携帯電話、万歩計、金属付き衣類(ズボン、ジャンパー)、ブラジャー、ボディースーツ、保温機能性下着(ヒートテック等)、化粧品(マスカラ、アイシャドー)、鍵、ライター、安全ピン、ボールペン、その他金属が付いている物、素材がわからない物
検査前にスタッフが同意書(問診票)を確認し、MRI検査が可能であるか、検査室に持ち込んではいけないものはないかチェックを行います。その後検査着に着替えていただきます。できるだけ金属のない着替えやすい服装でお越しください。また、お化粧は薄化粧にしていただき特にアイメイクはお控えくださいますようお願いいたします。カラーコンタクトをつけての検査はできませんので、コンタクトケースをご持参ください。
検査中にじっとしていられない場合は検査前に睡眠導入剤を飲んで眠っている時に検査をします。主治医に従い準備をお願いいたします。
※眠るタイミングによっては直ぐに検査ができない場合がございます。
MRI用ガドリニウム造影剤
透析をしている方
気管支喘息の方(小児喘息含む)
MRI造影剤にアレルギーがある方
腎臓の機能が悪い方
MRI用経口消化管造影剤
鉄過敏症の治療を受けている方
鉄剤にアレルギーがある方
造影検査は検査部位にかかわらず4時間前より食事をとらないでください。また、甘い飲み物やコーヒーも飲まないでください。水や日本茶は飲んでもかまいませんが、検査によってはとることができません。主治医の指示に従い準備をお願いいたします。
腹部のMRI検査をお受けになる方は検査の4時間前より食事をとらないでください。また、甘い飲み物やコーヒーも飲まないでください。水や日本茶は飲んでもかまいませんが、検査によってはとることができません。主治医の指示に従い準備をお願いいたします。
MRI検査は検査前に飲んではいけないお薬はありません。ただし貧血治療薬で鉄分が含まれるお薬や鉄サプリメントを服用中の方は主治医にご相談ください。
カテーテルという細い管を足の付け根、肘、手首等の血管から挿入し、目的の部位まで進めていきます。そこから造影剤を注入し撮影することにより血管の走行、狭窄、閉塞、動脈瘤や腫瘍等の有無をX線を利用して観察、診断、治療をする検査です。
血管撮影は、脳動脈瘤コイル、頸動脈ステント、急性期脳梗塞血行再建術、心筋梗塞(PCI)、アブレーション治療、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、シャントPTA等の治療に利用されています。
20/15インチのフラットパネルディテクタを搭載し、2方向同時撮影が可能。頭部、心臓、腹部、骨盤、上肢、下肢と全身の検査、治療を行っています。フラットパネルディテクタを回転させながら撮影することにより血管の3D画像を作成することが可能です。
10/10インチのフラットパネルディテクタを搭載し、2方向同時撮影が可能。
主に心臓の検査、治療を行っています。
不整脈に対しては、3Dマッピングシステムを利用しアブレーション治療も行っています。
発症から限られた時間内であれば、脳血管に詰まった血栓を回収して再開通させ、機能回復を図ります。カテーテルを閉塞した血管まで送り、血栓回収デバイス(吸引型・ステント型)を用いて血栓を回収します。
脳動脈瘤に対してコイル塞栓術が行われています。
術前にDSAのほか3D撮影を行い、立体的に動脈瘤を観察し治療にあたります。
動脈瘤までは、ロードマップを利用し安全にカテーテルを誘導していきます。
コイルが動脈瘤内に十分詰まると造影剤が流れ込まなくなります。
心筋梗塞は心臓の筋肉を栄養している血管が詰まり、心臓の筋肉が次第に壊れていってしまいます。そのため急性期脳梗塞と診断された場合には可能な限り早期の治療が必要となります。
原因となる冠動脈の狭窄や閉塞に対して、バルーンカテーテルによる治療(バルーン拡張術)さらにステントとよばれる網目状の金属の筒を留置して血液が流れるようにするステント留置術が行われています。
マンモグラフィとは、乳房専用のレントゲン検査のことです。撮影台の上に乳房をのせ、透明の圧迫板で乳房を薄く伸ばして撮影を行います。乳房を薄く伸ばして撮影することで、画像のボケが少なくなったり、病変を発見しやすくなったり、被ばく線量を少なくできたりします。
最新機能である、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)機能をもつフラットパネル搭載型デジタルマンモグラフィ装置を導入しております。そのため、今までより高精細な画像を低い線量で撮影でき、乳腺の被ばく線量も大幅に低減することができます。またフラットパネルになり、瞬時に画像の描出が可能となったため、検査時間が短縮され待ち時間の短縮が可能となりました。
女性のがんの中でも最も罹患率が高い乳がんにおいて、安心して検査を受けていただけるよう乳腺専門医の診療の元、認定を受けた女性技師が撮影を行っています。女性スタッフだからこそできる気遣いで緊張や不安を和らげ、より安心して検査をお受けいただけます。
当院ではマンモグラフィ検診施設認定を受け、精度・信頼性ともに高い水準の検査を行うことができます。皆様に安心して検査を受けていただけるよう、さらなる検査の質の向上に努めております。
骨塩定量検査は『骨粗鬆症(こつそしょうしょう)』に対する診断や治療効果の判定,投薬治療による骨量変化の観察をするための検査です。X線を用いたDXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法で骨塩定量検査を行います。DXA法は2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより骨中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定する方法です。この方法はごくわずかなX線を使用して簡便で正確に骨密度を測定することができます。
当院ではこの装置で腰椎と大腿骨頚部の骨密度を測定しています。検査時間は5分から10分程度です。骨蜜度検査は仰向けで寝ていただくだけで終了するので、負担の少ない検査となっています。検査終了後、簡便な測定結果を資料の形でお渡ししています。
核医学検査は放射線を放出する放射性同位元素(Radio Isotope)を含んだ少量の放射性医薬品と呼ばれるくすりを静脈より注射をし、そこから放出される放射線の分布を画像にする検査です。放射性同位元素を使用することから、略してRI(アールアイ)検査とも呼ばれます。放射性医薬品のほとんどはガンマ線を放出します。そのガンマ線の分布を撮影するので、装置はガンマカメラと呼ばれ、撮影された画像をシンチグラムといいます。骨や心臓の検査の場合は、略して骨シンチ・心筋血流シンチと呼ばれることがほとんどです。
核医学検査は、放射性医薬品の種類をかえることにより、血液分布や特定の腫瘍の検出、炎症部位の特定などが行えます。また、目的臓器から放出される放射線を経時的に測定することにより、脳や心臓の血流測定や、腎臓から排出される尿量を計測することが可能です。放射性医薬品を投与した際の被曝ですが、ごく微量であり心配ありません。他のX線を利用した検査の被曝とほぼ同等で、体内の放射能は、体外に排泄され、体内で減衰して時間とともに減少していきます。検査の方法も簡単で、ほとんどの場合、ベッド上で静かに仰向けになっていただくことになります。検査時間は約20分から30分程度で終了します。
当院のガンマカメラは令和元年8月に、2列検出器から16列検出器を有するCT付のガンマカメラに更新されました。このカメラはRI画像とCT画像を融合させたスペクトCT撮影が行え、腫瘍や炎症部位の特定に優れ、CTが多列化したことにより被曝背の低減、・融合精度が向上しました。当院では、脳血流シンチ・心筋血流シンチ・骨シンチを中心に年間1200件の検査を行っています。
心筋梗塞は心臓の筋肉を栄養している血管が詰まり、心臓の筋肉が次第に壊れていってしまいます。そのため急性期脳梗塞と診断された場合には可能な限り早期の治療が必要となります。原因となる冠動脈の狭窄や閉塞に対して、バルーンカテーテルによる治療(バルーン拡張術)さらにステントとよばれる網目状の金属の筒を留置して血液が流れるようにするステント留置術が行われています。
放射性医薬品を投与したあと、脳血流に応じて脳組織に取り込まれるため、血流障害部位を集積欠損像として描出できる検査です。脳梗塞や脳血管の動脈硬化、および痴呆が疑われる方で、脳虚血の重症度評価や脳血行再建術の適応決定・効果判定のために利用されています。
骨に集まる放射性医薬品を体内に投与し、全身の骨のようすをガンマカメラで撮影します。この検査は癌の骨転移、外傷等による微小骨折など、X線検査ではわかりにくい様々な骨の状態を詳しく調べることができる検査です。
X線を用いて身体の中を透視し、モニターで観察しながら様々な検査を行う事ができます。消化器・泌尿器・整形外科・外科など各診療科で様々な検査や治療が広く行われています。また検査に造影剤という薬剤を用いることで、検査に必要な画像を得ることが可能になります。内視鏡や超音波装置を併用して、体内の観察と同時に治療や他の検査を行う事が可能です。
当院ではEXVISTA(日立社製)が、内視鏡検査室・X線TV室・健診センターで各1台、3台稼働しています。撮影された画像はデジタルデータでPACS(医療画像情報管理システム)に送られ院内ネットワークにて電子カルテ内で参照可能です。
当院で稼働しているEXAVISTAの特長としては、
・ノイズとボケの少ない明瞭な透視を出すことができます。
・全体のコントラストを維持したまま、ガイドワイヤ―やカテーテルを明瞭に抽出します。
・被ばくを根本的に低減しています。
・輪郭を強調してハレーション・黒潰れを抑制しています。
食道・胃・十二指腸の病変を探すための検査です。バリウムを飲んでいきながら、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を見ることができます。バリウムの流れを見ることで、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないか、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸の有無や、胃炎の有無なども見ることができます。
大腸(直腸・結腸)の病変を探すための検査です。肛門から大腸に造影剤と空気を注入し、X線撮影を行う検査法であり、下部消化管X線検査ともいいます。
そのほかにも
・経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)
・経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)
・イレウス管
・子宮卵管造影(HSG)
・尿管ステント挿入
・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
・透視下腸重積整復
・各種カテーテルの挿入・交換・造影
これら様々な検査を行っています。
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