核医学検査とはどんな検査?

核医学検査は放射線を放出する放射性同位元素(Radio Isotope)を含んだ少量の放射性医薬品と呼ばれるくすりを静脈より注射をし、そこから放出される放射線の分布を画像にする検査です。放射性同位元素を使用することから、略してRI(アールアイ)検査とも呼ばれます。

放射性医薬品のほとんどはガンマ線を放出します。そのガンマ線の分布を撮影するので、装置はガンマカメラと呼ばれ、撮影された画像をシンチグラムといいます。骨や心臓の検査の場合は、略して骨シンチ・心筋血流シンチと呼ばれることがほとんどです。

核医学検査は、放射性医薬品の種類をかえることにより、血液分布や特定の腫瘍の検出、炎症部位の特定などが行えます。また、目的臓器から放出される放射線を経時的に測定することにより、脳や心臓の血流測定や、腎臓から排出される尿量を計測することが可能です。

放射性医薬品を投与した際の被曝ですが、ごく微量であり心配ありません。他のX線を利用した検査の被曝とほぼ同等で、体内の放射能は、体外に排泄され、体内で減衰して時間とともに減少していきます。
検査の方法も簡単で、ほとんどの場合、ベッド上で静かに仰向けになっていただくことになります。検査時間は約20分から30分程度で終了します。

当センターの核医学検査装置

当院のガンマカメラは令和元年8月に、2列検出器から16列検出器を有するCT付のガンマカメラに更新されました。このカメラはRI画像とCT画像を融合させたスペクトCT撮影が行え、腫瘍や炎症部位の特定に優れ、CTが多列化したことにより被曝背の低減、・融合精度が向上しました。当院では、脳血流シンチ・心筋血流シンチ・骨シンチを中心に年間1200件の検査を行っています。

スペクトCT画像

当院で行われている主な検査

心筋血流シンチグラフィ

血流状態に応じて、心臓の筋肉である心筋にとりこまれ、集積する放射性医薬品を用いた検査です。
運動や薬剤の投与による負荷を行い、血流が正常に増加した心筋部分と、冠動脈狭窄によって血流の増加が不十分な心筋部分の間に、集積量に差が生じるので、冠動脈疾患のスクリーニングや、重症度の評価ができます。

脳血流シンチグラフィ

放射性医薬品を投与したあと、脳血流に応じて脳組織に取り込まれるため、血流障害部位を集積欠損像として描出できる検査です。
脳梗塞や脳血管の動脈硬化、および痴呆が疑われる方で、脳虚血の重症度評価や脳血行再建術の適応決定・効果判定のために利用されています。

骨シンチグラフィ

骨に集まる放射性医薬品を体内に投与し、全身の骨のようすをガンマカメラで撮影します。
この検査は癌の骨転移、外傷等による微小骨折など、X線検査ではわかりにくい様々な骨の状態を詳しく調べることができる検査です。

川口市立医療センター 〒333-0833 川口市西新井宿180