検査方法
検査時は、CT装置の寝台に仰向けに寝て検査を受けます。寝台が移動しながらガントリー(大きな円筒状の穴の中)に入っていき、エックス線を照射しながら撮影を行います。
検査は、造影剤を使わない単純CT検査と、造影剤を静脈注射して行う造影CT検査の2つに分けられます。造影剤は調べる臓器や血管がよく見えるようにするもので、診断上必要と判断された場合に限り使用します。
検査時間は、単純CT検査で約5分、造影CT検査で約10~15分、心臓CTなどの特殊な造影検査で約20分程度です。
注意事項
- 検査部位に取り外せる貴金属類(入れ歯、ピン止め、眼鏡、補聴器、ブラジャー、チャックやホック等の付いた衣類、ホッカイロ、エレキバンなど)がある場合は、検査前に外していただきます。
- ペースメーカーまたは埋め込み型除細動器を使用している方は機種により制限がありますので手帳をお持ちください。
- 妊娠中または妊娠の可能性のある方,バリウムを使用した検査を1週間以内に受けている方は事前に医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
- 腹部の検査や造影検査では検査当日の食事は午前中の検査なら朝食、午後の検査なら昼食を食べないでください。
検査前に水やお茶などの水分はお飲みいただいて結構です。(ただし、ジュース、砂糖入りコーヒーなどはご遠慮ください)
造影剤とは
目的とする検査部位(臓器)をより詳しく調べる為に使用する検査用の薬剤です。
CTで使用する造影剤は、ヨード製剤です。腕の静脈から約100ml程度注入します。造影剤を注入していくと身体が熱く感じてきますが、すぐに消失してくるので心配ありません。
造影剤を使う利点
血管の状態、臓器の状態、病変の血流状態や特徴を把握することができ、
画像診断上、とても重要な情報となります。

以下に該当する方は検査する前に医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
- 過去に造影剤を使用して検査を受けたことがあり、その際、気分が悪くなられた方。
- 気管支ぜんそくがある方。
- アレルギー(薬・食べ物など)がある方。
- 腎臓の機能が悪いと言われたことがある方。
- 甲状腺の病気をされたことがある方
造影剤使用後について
造影剤は尿と一緒に排泄されます。検査後は水分(お茶、水等)を多めにとって排尿を促してください。ただし、医師より水分摂取の制限がある場合は除きます。ごくまれに造影剤の副作用として数時間~数日の間に発疹(蚊に刺されたようになる)や頭痛、吐き気などがみられることがあります。症状がひどくなるようでしたら、遠慮なく病院にご連絡ください。