• 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設
  • 日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設B
  • 日本大腸肛門病学会認定施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設

消化器外科は食道からはじまり胃、十二指腸、小腸、大腸、直腸・肛門までの消化管と肝臓、胆道(胆管、胆囊)、膵臓、脾臓などの実質臓器および鼠径部・腹壁ヘルニアを扱う外科です。現在は担当医師不在により食道に対する診療は行っていません。

当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、多くは各領域の癌に対する手術・治療が中心で、内科医師、抗癌剤専門医、放射線治療医と連携を取りながら集学的治療を行っています。さらに緩和ケアチームと協力しながら癌による痛みなどの苦痛をとるための緩和医療にも力を入れています。

また胆石症、鼠径ヘルニアなどの良性疾患、虫垂炎をはじめとする腹膜炎に対する緊急手術、良悪性を問わず内視鏡的治療、カテーテル治療も数多く施行するなど様々な状況に対応しています。

腹腔鏡下手術も3名の日本内視鏡外科学会技術認定医が中心となり積極的に行い、肝胆膵領域の外科治療に関しては日本肝胆膵外科学会高度技能指導医が中心に診療を行っています。

主な術式(平成30年度)

手術名 症例数 開腹手術 腹腔鏡下手術 腹腔鏡下手術割合(%)
胃切除 32 18 14 43.8
胃全摘 19 12 7 36.8
結腸切除 82 24 58 70.7
直腸切除(APR含む) 50 11 39 78
肝切除 20 18 2 10
胆膵腫瘍手術 15 14 1 6.7
胆嚢摘出術(良性) 105 9 96 91.4
総胆管結石手術 14 14 0 0
腸閉塞手術 20 13 7 35
虫垂炎手術 56 27 29 51.8
腹膜炎手術(上部消化管穿孔) 13 0 0 0
腹膜炎手術(下部消化管穿孔) 10 0 0 0
鼠径部ヘルニア(閉鎖孔含む) 114 113 1 0.9
腹壁ヘルニア 6 1 5 83.3

肝臓・胆道(胆嚢、胆管)・膵臓

肝胆膵外科においては高度技能指導医を中心に高難度手術を含む手術を積極的に行っています。

肝臓癌については癌の進行度、肝臓の予備力を考慮し、肝切除、局所療法(ラジオ波焼灼術)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)などから最適な治療法を選択しています。
肝切除においては3D-CTを用いたナビゲーションを導入し、術前シミュレーションの後、系統的な肝切除を行っています。平成24年からは腹腔鏡下肝切除術も導入し、条件がそろえば低侵襲手術も可能となりました。

胆管癌、胆嚢癌、膵臓癌も積極的な切除を行っています。近年進歩が著しい各種手術器具の多くを導入し、安全かつ確実な手術を目指しています。化学療法や放射線療法との組み合わせなどで最良の治療選択と早期の社会復帰を目標としています。
胆道狭窄で生じる閉塞性黄疸に対しては、内視鏡下のプラスチックステントやメタリックステントの留置を第一選択としてQOLの向上と在院期間の短縮を図っています。

胆石症や胆嚢ポリープに対しては腹腔鏡下手術を第一選択とし、適応条件が合えば整容性に優れた単孔式での手術も行っています。総胆管結石を伴っている場合は、胆嚢摘出前に内視鏡による総胆管結石の除去を施行し、手術はできるだけ腹腔鏡下に行う方針としています。

成人鼠径ヘルニア、腹壁(瘢痕)ヘルニア

成人鼠径ヘルニアに対しては硬膜外麻酔か局所麻酔下でヘルニア用メッシュを使用した手術を行っています。近年メッシュの素材は改良されQOLの更なる改善が得られています。最新式の半吸収型や軽量型メッシュを中心に病態に合わせたメッシュの使い分けをした手術を行っています。入院期間は通常1泊2日か2泊3日です。

腹壁(瘢痕)ヘルニアについては腹腔鏡下修復術を導入しています。最近は離開した腹壁の閉鎖を追加することで腹壁機能の改善が得られています。メッシュ感染や再発率も少なく、今後期待される術式です。

川口市立医療センター 〒333-0833 川口市西新井宿180