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診療受付
午前8301100分

休診日
日曜日 / 祝日 / 第2,第4土曜日 / 年末年始

TEL
048-287-2525

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消化器外科・外科

消化器外科・外科

外来担当

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
午前大塚※島田北川大塚※後藤
小林
永島
中林
伊藤
後藤
午後

スタッフ紹介

中林 幸夫

副院長/消化器外科部長/外科部長/臨床工学科部長

卒業大学獨協医科大学(昭和61年卒)
専門分野肝胆膵臓/鼠経ヘルニア
認定医/資格など日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本内視鏡外科学会技術認定取得
日本消化器がん外科治療認定医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
医師からのメッセージ

氏名職名卒業大学専門分野資格認定
大塚 正彦病院事業管理者東京慈恵会医科大学
(昭和57年卒)
消化器外科/緩和ケア日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本緩和医療学会認定医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定(消化器・一般外科)
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
伊藤 隆介消化器外科部長東京慈恵会医科大学
(平成12年卒)
肝胆膵日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本消化器がん外科治療認定医
日本移植学会移植認定医
柳 舜仁消化器外科医長東京慈恵会医科大学
(平成21年卒)
下部消化管日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸がん)
日本消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会評議員
島田 淳一消化器外科医長東京慈恵会医科大学
(平成19年卒)
北川 隆洋消化器外科医師東京慈恵会医科大学
(平成25年卒)
下部消化管日本外科学会外科専門医
小林 毅大消化器外科医師東京医科大学
(平成25年卒)
日本外科学会外科専門医
後藤 圭佑消化器外科医師関西医科大学
(平成28年卒)
下部消化管
永嶌 惇特別研修医東京慈恵会医科大学
(平成30年卒)

概要

消化器外科

  • 上部・下部消化管;食道、胃、十二指腸、小腸、結腸、直腸、虫垂、肛門
  • 肝胆膵;肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓腫瘍(良性・境界・癌)・炎症性疾患、胆石、腸閉塞などの治療
  • ヘルニア(鼠径部・腹壁)

外科(血管外科)

  • 頭頸部、胸部(心臓)以外の動脈、静脈(リンパ管)に対する治療

特 色

消化器外科と外科(血管外科)の診療内容は多岐にわたり、年間約700件の手術を行っています。
消化器外科診療の中心は胃癌・大腸癌・肝臓癌・胆道癌・膵臓癌などの悪性腫瘍の手術になります。高度進行癌に対しては消化器内科医、放射線科医、がん研有明病院化学療法科から派遣される化学療法医と連携し、手術だけでなくその前後の内視鏡処置や放射線治療、化学療法といった集学的医療で根治を目指します。がんの根治性はもちろんですが、術後の機能温存(胃癌における胃全摘回避、直腸癌の肛門温存、肝切除量など)や上部・下部・肝胆膵領域を含め臓器の再建、機能回復にも心がけています。
また当院では創の小さい低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に導入しており、術後の早期退院・補助治療導入などに繋げています。また安全な腹腔鏡手術を行うため術中蛍光ナビゲーションにも力を入れています。ICGという薬品や蛍光カテーテル、蛍光クリップといった最新のデバイスを使用し、より精緻で質の高い手術を提供し、手術合併症の低減、手術時間短縮を目指しています。胆石症、虫垂炎、腹壁ヘルニア、腸閉塞などの良性疾患に対する手術も積極的に腹腔鏡手術で行っています。
消化器系疾患では経口摂取が不十分・困難なことや様々な他疾患を合併している事も稀ではありません。術前後の栄養・全身管理は非常に重要であり他診療科だけでなく、看護部、薬剤部、栄養部、リハビリテーション科と連携し、更に患者支援センターが介入する事で全人的なサポートを心がけています。
緩和ケアは外科治療前後を問わず、疼痛をはじめ腫瘍に起因する多くの苦痛へ対応するため院内の専門科・スタッフや周辺施設への依頼・連携を行うことで質の高い治療を受けていただけるよう努めています。

対応症例等

主な領域の近年の動向

胃癌

早期の病変に対する機能温存を重視した手術もしくは内視鏡切除から、進行した病変に対する手術と化学療法を組み合わせた集学的治療まで、多くの選択肢から最も適した治療を提供できるよう心がけています。手術のアプローチ法としても従来の開腹手術、腹腔鏡下手術から適した手法を選択しています。近年は、進行癌に対する腹腔鏡下手術も慎重に適応を拡大し、その割合は増加傾向です。化学療法に関しては、免疫チェックポイント阻害剤を含め、最新のガイドラインに沿った治療を行っています。

結腸・直腸癌

当院の大腸がん診療は腹腔鏡手術に特化している事が特色です。直腸癌においては超低位前方切除や括約筋間直腸切除(ISR)によって可能な限り肛門を温存します。大腸がんは, 周囲臓器への浸潤や高度リンパ節転移があった場合も, 切除不能な転移が無いかぎり, 手術によって根治を得られる可能性があります。高度進行がんに対しては放射線や化学療法を組み合わせた集学的治療の一環として手術を行いますが、 骨盤内臓全摘等の他臓器合併切除や側方リンパ節郭清、傍大動脈リンパ節郭清といった拡大手術も腹腔鏡で行います。手術では, 腸管の吻合部が破綻する縫合不全や, 周囲臓器の損傷、出血等の術後合併症が起こりえます。これらを回避するために近赤外光による術中イメージングを用いて蛍光ナビゲーション手術を行います。インドシアニングリーン(ICG)という薬や、蛍光カテーテル・蛍光クリップを使用し、病変部や血管、尿管を蛍光で光らせ、術中のガイドとしながら安全に腹腔鏡手術を行う方法です。通常では目に見えない腸の血流も蛍光で視覚化できるため、血流の良好な腸管を吻合部とし、縫合不全を予防する取り組みを行っています。

肝胆膵領域

難治性の肝胆膵高難度手術を積極的に行っており、3D-CTを用いた術前シミュレーションや蛍光ガイドによる術中ナビゲーション、最先端の手術器具を用い先進的かつ安全で質の高い手術を心がけています。胆嚢摘出は腹腔鏡手術を基本としており、総胆管結石、肝胆膵腫瘍などにも症例に応じ腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。

肝臓癌:
肝細胞癌や肝内胆管癌(胆管細胞癌)の他、他臓器癌の転移に対する肝切除は増加傾向で、腫瘍部位・切除範囲などによって開腹・腹腔鏡下手術を行っています。

膵/胆道癌:
膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除など高難度手術により積極的に根治を目指します。腫瘍は難治性で手術に加え抗癌剤治療を要すこともありますが、高侵襲な手術では術後合併症や回復により難渋することもあります。周術期管理の向上・効率化で早期の退院・抗癌剤治療開始に努めると共に、膵臓癌では術前化学療法を導入し治療効果の向上を試みています。また低悪性度膵体尾部腫瘤に対しては腹腔鏡下膵切除も導入しています。

診療実績

主な術式(単位:件)
術式名平成30年度令和元年度令和2年度
総数腹腔鏡(%)総数腹腔鏡(%)総数腹腔鏡(%)
胃切除321443.8342676.5292379.3
胃全摘19736.811654.56583.3
胃部分切除33100.000
22100.0
回盲部切除術12975.0222090.9262596.2
結腸右半切除術211257.1403792.5272696.3
結腸左半切除術9555.68787.533100.0
結腸部分切除術6583.39888.977100.0
S状結腸切除術10880.02424100.02020100.0
直腸高位前方切除術6583.31313100.01515100.0
直腸低位前方切除術212095.21818100.02222100.0
直腸超低位前方切除術22100.066100.033100.0
括約筋間直腸切除ISR00
00
33100.0
直腸切断術(マイルズ手術)8787.577100.077100.0
骨盤内蔵全摘術100.000
44100.0
側方リンパ節郭清11100.066100.01313100.0
傍大動脈リンパ節郭清00
2150.055100.0
ハルトマン術11545.5171588.21717100.0
結腸亜全摘術11100.022100.000
肝切除(部分切除)12325.05360.0181372.2
肝切除(系統切除)900.07114.31218.3
膵頭十二指腸切除700.0900.0900.0
膵体尾部切除6116.77114.33133.3
肝門部悪性腫瘍手術00
100.0100.0
その他 悪性胆・膵・十二指腸手術100.0300.000
胆嚢摘出術(良性)1199176.51119787.4878395.4
胆嚢悪性腫瘍手術200.000
4125.0
その他 良性胆道手術1500.0400.06233.3
脾臓摘出術3266.722100.000
腸閉塞手術20735.0231460.9181688.9
虫垂炎手術562951.8625385.5353497.1
腹膜炎手術(上部消化管穿孔)1300.044100.02150.0
腹膜炎手術(下部消化管穿孔)1000.0200.07228.6
鼠径部ヘルニア(閉鎖孔含む)11410.916121.28422.4
腹壁ヘルニア6583.313753.86466.7
 

医師からのメッセージ

当院の消化器外科は大腸癌、胃癌、肝癌、膵癌を中心とした癌治療と胆石、鼠径ヘルニア、虫垂炎などの良性疾患、炎症性疾患など多くの領域に対応しています。
癌治療においては手術だけでなく腫瘍内科専門医による化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療を行い安全性、根治性のみならずQOLにもこだわった治療を行っています。
最新の手術機器とナビゲーション手術などを駆使した腹腔鏡下手術を積極的に行い、鼠径ヘルニアなどでは局所麻酔下による日帰り、低侵襲手術も導入しています。

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