概要・診療内容
概要
埼玉県南の地域中核病院であり、日本小児科学会臨床研修施設、日本小児外科学会教育関連施設にも認定されています。
小児科は、救命救急センター・新生児集中治療科(NICU)の後方病床としての機能を担います。その他、市内の市立診療所の本町診療所・安行診療所の2診療所の外来を連日担当しています。
症例数・治療・成績(平成22年度)
1日の平均一般外来患者数 | 100人 |
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専門外来数 | 約50人 |
時間外救急患者数 | 平日10~20人、休日80人 |
年間の外来患者数 | 約32,000人(NICU科外来含まず) |
年間入院患者 | 約1,000人 |
疾患は、通常の小児科と同様に肺炎・気管支炎・胃腸炎といった急性感染症、気管支喘息、急性伝染性疾患、川崎病や、けいれん重積・てんかんなどの神経疾患も多いです。
特に近年は発達障害関連の外来が増加しています。
外来午後の専門外来は以下のとおりです。
- 循環器外来
- エコーを常備し、先天性心疾患、川崎病、不整脈等の診療、及び学校検診の二次検診
- アレルギー外来
- 気管支喘息やアトピー性皮ふ炎の診療
- 神経外来
- てんかんの治療、重症心身障害児の診療、睡眠障害・睡眠時呼吸障害の評価、自閉症・注意欠陥多動性障害等の発達障害の診療
- 腎外来
- 日本医大村上睦美前教授による各種腎疾患の診療
- 内分泌外来
- 下垂体性小人症、思春期早発症などの諸内分泌疾患の診療
特定な連携病院はありませんが、東京医科歯科大学医学部小児科との結びつきが深く、同大学小児科の学生の外来実習病院です。
入院患者さまの特殊治療として、事故外傷・溺水・急性脳炎・脳症などの重度脳神経疾患患者の低体温療法等の集中治療・管理は救命救急センターと連携しています。
また、小児外科医と連携し、急性虫垂炎、肥厚性幽門狭窄症、先天性腸疾患、ヒルシュスプルング病、横隔膜ヘルニア、鼠径ヘルニア、膀胱尿管逆流現象などの外科的疾患の診療や、胃瘻造設、胃食道逆流防止(噴門形成)、気管切開などの重症心身障害児の外科的管理も行います。
逆に、感染症が多いため管理しにくい血液・免疫疾患は、他病院へ連携しています。
後期臨床研修医については諸大学の後期研修と一部マッチングできます。
学術面では、日本小児科学会やその他の分科学会、その地方会・研究会、市内の小児科医会などでの発表・報告を年間10回以上行い、その一部は研修医が担当し、経験を積むことができます。